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腐女子な管理人による徒然ブログ。
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 スザルル♀連載3話目です。今回はスザクサイドの話。
 ちなみにこの連載のスザクは白でヘタレです。今のところ(笑)

 なんとなく気が付いている方もいらっしゃると思いますが、この話17話直前です。もうこうなると次の展開が読めると思います(それってどうなんだ…orz)



 続き呼んでやるぜ!って方のみ続きをどうぞ



Eternal trinity 03




 教室のドアを開けて最初にすること、それはルルーシュの姿をすることだった。いつの間にか習慣と化してしまったそれを止めることは出来ない。
 席に座っているルルーシュの姿を確認すれば、ほんのりと胸の内が温かくなるようで、スザクは目元を和らげた。スザクの視線に気が付いたのかルルーシュはスザクのほうを向き、無表情だった顔に小さな笑みを浮かべる。
「おはよう」
「ルルーシュ、おはよう! …あれ?」
 側に行ってみれば、元々肌が白いため判断しがたいが、顔色が悪いように見えた。
「もしかして、具合悪い?」
「少し食欲がないだけだ」
「そう、無理はダメだよ?」
 スザクが重ね重ねそう言えば、ルルーシュは苦笑を浮かべわかった、と返す。それから他愛のない話を少しして、ルルーシュは急に黙ってしまった。
「ルルーシュ?」
 スザクが不思議そうにルルーシュの顔を覗き込めば、ルルーシュは落ち着かず視線を彷徨わせる。口紅を塗っているわけでもないのに綺麗に色づいた唇が何かを言おうとして、開いては閉じた
「………あの、…スザク」
「うん」
「今日、その、なんだ……軍務はある、のか?」
「緊急招集がかからない限りはないよ」
「なら、放課後、うちに来ない、か…?」
 今日は生徒会もないし、いい茶葉が入ったんだ、としどろもどろに言うルルーシュがとても可愛くみえて、スザクはくすりと笑みを零す。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「そうか」
 スザクの返事にルルーシュは緊張を解いたかのようにふわり、とやわらかく微笑む。ナナリーに向ける笑みに似た微笑は大人びた印象を与えるルルーシュを年相当の少女に見せた。
「おーい、スザク、ルルーシュ! 1限体育だぜ、早く着替えないと遅れるぞ!」
 リヴァルの言葉にスザクとルルーシュははっと時計を見れば、針は授業始業10分前を示している。
「すまない、時間をとった。」
「ううん、僕は大丈夫だから。ルルーシュこそ慌てて転ばないでよ?」
「大丈夫だ! …じゃあ、後でな」
 女子更衣室に向かうルルーシュと分かれて、スザクは入り口のところで待っていたリヴァルの元に小走りで向かった。
「時間教えてくれて、ありがとう」
「いいよ、気にすんなって」
 男子更衣室へと向かう途中、ふと何かを思い出したかのようにリヴァルがそういえば、と話し始める。
「今日のルルーシュさ、なんかなんかいつもより可愛くない?」
「え?」
「いやさ、ルルーシュは美人なんだけど、可愛いって感じじゃないだろ。おまえが来て少し変わった感じもするが、今日はなんかそれ以上にさ」
「そうかな? ルルーシュはいつでも可愛いと思うけど」
 スザクの返答にリヴァルはガクリと肩を落とした。
「あーはいはい、ごちそうさま! おまえらそんなんで付き合ってないのかが不思議でしょうがないぜ。まさか実は付き合ってます☆とかいう話じゃないだろうな?!」
「まさか」
 スザクにとってルルーシュは確かに大切な存在である。幸せになって欲しいと、いつも願っている。
 けれど、スザクには想像出来ない。幸せなルルーシュの隣にいる自分が。
 7年前、守る為とはいえ、スザクが父・ゲンブを殺してしまったことは事実で、それは大人達の手によって隠蔽され、なかったことにされた。父を殺したのに罰も受けず、罪も償わずのうのうと生きている自分が許せなかった。だから、ルルーシュ達と別れてから、ずっと意味ある死を求めて生きてきた。
 再会して受け入れられ、身体を重ねるようになった。でも本当にルルーシュのことを思うなら、離れるべきだと思っている。ただ、ルルーシュの優しさにつけ込み、甘えているだけなのだ。
 一度触れてしまえば、離れるのは耐え難く、スザクは何度でもルルーシュという存在に惹かれ続ける。
 愛してる、そう告げないのは最後の砦。ルルーシュが離れたくなったときにスザクの想いが枷にならないための。



 放課後、スザクとルルーシュが一緒にクラブハウスに向かって歩いていると、スザクを呼ぶ声が響いた。
「セシルさん?」
「スザク君、ごめんなさい。急に招集がかかって…」
「あ、はい。了解しました。……というわけで、ごめんね、ルルーシュ」
「いや、仕方ないさ。あの、スザク」
 ルルーシュが追い詰められたような、切羽詰ったような、なんとも言い難い表情を浮かべてスザクをまっすぐに見つめた。
「帰ってきたら、話があるんだ。聞いて欲しい」
「うん。もちろん」
 じゃあ、と手を振ってスザクは特派のトレーラーが置いてある大学部の方へ向かって走っていった。






 このときの選択を後悔することを、まだ誰も知らなかった。






*****

 君の元に帰ることを疑いもしなかったんだ。
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material by アルフェッカ

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