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腐女子な管理人による徒然ブログ。
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 あまりのスザユフィに買うのを見送っていた公式小説3巻を購入しました。とりあえず言いたいのは「ちょ、ありえね…!」です。特にユフィの「わたしを好きになりなさい!」のあたりのスザクの心境はおまえの目、節穴なんじゃねぇの…?と思いました。なんか、ホントもうスザユフィアンチですいません★

 ではでは続きからB.M.W.16へどうぞ!





Burn My World 16




「ルルーシュはとってもスザクのこと信用しているのね」
 突然の言葉にルルーシュは紅茶を入れていた手を止め、ユーフェミアのほうに顔を向けた。ユーフェミアはいつもと変わらぬ笑みを浮かべたままだ。
「だって、ルルーシュがナナリーを任せるなんてよっぽどのことだもの」
 確かにどこの馬ともわからぬ奴に大切なナナリーをルルーシュが任せるはずもない。しかし、だからと言ってそれが直結して信用になるのかとルルーシュは疑問に思う。
「あの噂…本当なのかしら」
「噂?」
「ええ、ルルーシュがスザクを選任騎士にするって噂よ」
 その噂は本国に帰ってからというもの何度も耳にしたもので、ルルーシュはうんざりとする。ルルーシュには騎士を持つ気がないのにどうしてそんな噂が出てくるのか、ルルーシュは心底呆れ果てていた。
「俺は騎士を持つ気はない」
 その言葉にユーフェミアはパンと両手を合わせながら、跳ねるように立ち上がる。
「そうですよね! スザクもありえないと言っていましたし!」
 ありえない――そう言われルルーシュの胸はずきりと痛む。ルルーシュはどうして胸が痛むのかわからなくて、困惑する。
(どうして、胸が…こんなにも、痛む…?)
 ルルーシュが騎士を持つ気はない、ということはスザクがルルーシュの騎士になることはありえないことなのだ。ただの事実だ。なのに、どうして。
 自分の中の葛藤に気がとられて、そんなルルーシュの様子をじっと見つめるユーフェミアの視線にルルーシュは気が付かない。
「ねぇ、ルルーシュ」
 ユーフェミアが殊更甘い声でルルーシュに話しかけた。
「ルルーシュがスザクを騎士にいらないというなら、わたくしに下さいませんか?」
「は…?」
「わたくし、スザクを気に入っちゃったんです。スザクをわたくしの騎士に下さい!」
 突飛なことを言うユーフェミアに慣れていたルルーシュだが、あまりのことに返す言葉がすぐには見つからなかった。騎士とは相手の全てを背負い、背負われる関係だ。気に入ったとか、惚れたとか、そんな理由でするものではないし、それは騎士に対する屈辱だ。
「…ユーフェミア、騎士は…」
「お姉さまみたいなお小言は聞きませんからね。騎士はずっと一緒にいて私を守って下さるのでしょう? だったら、気に入った方のほうがいいでしょう?」
 名案だと言わんばかりにそう主張するユーフェミアにルルーシュは深い溜息を吐く。
「スザクは物じゃない。…本人が、決めることだ」
 意志ある1人の人間を「ください」「はいどうぞ」とまるで物のように扱うことなど、許されることじゃない。何よりルルーシュ自身がスザクのことを物のように考えることなど絶対にしたくなかった。
「でしたら、スザクが了承すればいいのね! 今度さっそく声を掛けてみますわ!」
「…ユフィ」
「別にいいんですよね? だって、ルルーシュはスザクを騎士にはしないんですもの」
 笑顔のユーフェミアが零す言葉がまるで槍のようにルルーシュの心の脆い部分を突き刺していく。思わず強張ったルルーシュの顔にユーフェミアがそっと手を伸ばし、頬に触れる。その手が何故かとても冷たく感じられて、ルルーシュは身体を震わせた。
「今日はルルーシュに会えて嬉しかったわ。ナナリーも風邪のようだから、今日はもう帰りますね」
 見送るどころか、その場から一歩も動くことが出来ないまま、ルルーシュはユーフェミアの消えていく後姿を見つめていた。完全にユーフェミアの姿が見えなくなると、ルルーシュはよろよろと後退り、ぶつかった壁に背を預け、ずるずると床に座り込んだ。心に残る激しい痛みに耐えるように、ルルーシュは身体を丸くするようにして、自分の胸元をぎゅっと抱き締めた。








 ******

 短くてすいませ…;
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01/23 haro
小説の新刊。読みたいけどアンチスザユフィの私にはあの表紙は耐えられず今だ購入してません。
でも読みたいなぁ~。購入後カバー外すまで我慢しつつ買おうかな?(激しく悩み中)
>小説の新刊。読みたいけど~
 気持ちわかります!私もあの表紙で買うのを1ヶ月近く購入を見送っていました; 表紙を見ないようにしてレジに持って行き、その場でカバーを掛けて貰いました(笑)
01/27
01/23 紗鳳寺 のえる
本編の彼女以上に嫌いになりそうなユーフェミアですね…。
彼女は、「騎士」というものを本当に理解しているのか、甚だ疑問です。

 >あまりのスザユフィに買うのを見送っていた公式小説3巻を購入しました。
とりあえず言いたいのは「ちょ、ありえね…!」です。特にユフィの「わたしを好きになりなさい!」のあたりのスザクの心境はおまえの目、節穴なんじゃねぇの…?と思いました。
「うわぁ~、そんなんなら絶対買わねぇ」と思いました。
 種の公式小説は買いましたが、ギアスは買う気失せますね…。

>なんか、ホントもうスザユフィアンチですいません★
いえいえ、私も超アンチスザユフィですからVv
キララクは大好物ですが、スザユフィは絶対好きになれませんね。
>本編の彼女以上に嫌いになりそうな~
 おそらく本編以上に嫌いになること間違いなしです; 書いてる私が言うのもなんですが、B.M.W.ユフィは本当に性質が悪いです…
>「うわぁ~、そんなんなら絶対買わねぇ」と~
 良いシーンも勿論あるんですが、私的にありえないシーンもある。どちらに比重をおくか…ですね;
>いえいえ、私も超アンチスザユフィ~
 確かにキララクはいいんだけどなぁ…。獅子の娘は大嫌いでした。ユフィ単体はそこまでではないんですが、スザユフィだと…そういえばアスカガも好きではないことを思い出しました(苦笑)
01/27
01/23 ここな
ユフィにいじめられるルルーシュ………
可愛い…などと思ってしまう私はどうしようもないドSですv(←え)

でも、スザーク!ここで間違った選択をしたら、ここな怒るよーーー………??


小説、確かに表紙は嫌でしたが、そんなものを跳ね返す位の素敵エピソードがあったので、私は中々お気に入りの1冊ですvv

ヴィ家好きなここなには堪りませんでしたvv
こんなエピソードをアニメ本編でもやって欲しいです(>_<)v
>ユフィにいじめられるルルーシュ~
 大丈夫です!そういう意味では私もドエスです(笑) 本編でルルが幸せにならないのは許せないが、自分の創作の中でならそれもまた萌みたいな(最低)
>でも、スザーク!ここで間違った~
 スザク頑張りました! 17話を見てやって下さい!!(笑)
>小説、確かに表紙は嫌でしたが~
 私もあのあたりの話は大変おいしく頂きました♪ あーゆーのがたくさんみられる世界になったらいいのになぁと少し寂しくもなりましたが…;
01/27
01/24 伽羅
>なんか、ホントもうスザユフィアンチですいません★
私も超アンチスザユフィです。
同じピンク姫でもラクスは大好きvvお飾りとは器がちがいますしね。

しっかし最凶最悪だな、このお飾りは。絶対「騎士」の意味を勘違いしてる。しかも「ください!」って物扱いしてるし…。
皇族のお願いなんて「命令」なのにな…。お願いしてスザクが断れるわけないじゃん。(断ったら断ったで何されるか分からないし)

周りが聞いてくれるのは「皇女」だからであって「ユーフェミア」だからじゃない。

唯一注意できるコーネリアの言うこと聞かないんじゃ、さらに周りから反感買うこと間違いなし。コーネリアも庇いきれない状況をいやってほど味わって廃嫡されて欲しいなぁ~。

・・・・長々と失礼しました。
 伽羅さま、はじめまして! 同じくアンチスザユフィだということで少し心強くなりました(笑)
>しっかし最凶最悪だな、このお飾りは~
 ものすごく嫌なキャラとして書いたので、ここまで嫌ってくださるといっそ清々しいです。やったぜ!みたいな(笑)
>コーネリアも庇いきれない状況を~
 今後の展開にご期待ください、とでも言っておきましょうか。どうなるのか、これからもお付き合い頂けたら幸いです!
01/27


material by アルフェッカ

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