腐女子な管理人による徒然ブログ。
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SSというほどのものではないですが;
※ネタバレあり。25話視聴済み推奨。
※ネタバレあり。25話視聴済み推奨。
▼ナナリー
「お兄、様…!」
嘘などではなかった。ナナリーに愛をそそいでくれていたルルーシュと、悪逆皇帝として世界を手中に入れたルルーシュは同じだった。
(お兄様だけでよかったのに)
世界の平和なんてあれば素晴らしいと思うけれど、それよりもただ唯一ルルーシュに傍にいて欲しいとナナリーは願い続けてきたのに、その願いは他ならぬルルーシュの手によって壊される。
(やさしい、やさしい、だいすきなお兄様)
(死なないで、死なないで、死なないで、死なないで。…傍に、いて)
けれど、光を失い始めた瞳は瞼に覆われて、小さく、でも確かに繰り返されていた呼吸が止まる。
(ああ、あ、ああああ、ああああああ)
悪逆皇帝の死に歓声を上げる民衆の声。それに掻き消されながら、ナナリーは愛する兄を失った悲しみにただ慟哭する。
「ナナリー…」
「…コーネリア、お義姉様…?」
いつの間にか姿を消していたコーネリアがナナリーの体を戒めていた鎖を外していく。戒めを解かれたはずなのに、ナナリーの体は鉛になったかのように重く、その場に縫い付けられたかのように動かせない。
「ナナリー、こちらへ」
「! 嫌です…っ」
コーネリアの手がルルーシュと自分を引き離そうとするその象徴のように見えてナナリーは思わず、その手を撥ね退ける。そして少しずつ温度を失うルルーシュの手をぎゅっと握り締めた。
******
▼ロイドとセシルとニーナ
「ルルーシュは死んだ! もう牢に入ることなんてない!」
知らない男が息を弾ませて彼らが囚われていた牢屋の前にやってきた。すぐさま牢は開けられるが、彼らはそこから出ようとはしなかった。
「そう、ルルーシュ、死んだんだ」
「本当に、やり遂げたんですね。2人は」
「明日が欲しい、そう願い続けて手に入れたのは自分のいない明日、ねぇ。ボクにはさっぱり理解できないよ」
足掻き続け、願った明日を手に入れた彼らの真実を知るものとして、今はただ喪に服そう。
******
▼リヴァルとミレイ
世界は変わり始めた。かつて共に笑い合った、そして世界を手に入れた彼の死によって。
「ルルーシュが、したかったことって、これだったんですかね…」
生徒会にある彼の写真を人知れず、回収していた途中、リヴァルが小さく呟いた。
「これって?」
「今の世の中、ってやつかな」
ルルーシュの望みが世界を手に入れることだったなんて、リヴァルには未だに信じられない。何故ならそれはリヴァルの知るルルーシュと大きく違い過ぎるから。
冷たいようで、やさしい。頭が切れるけど、どっか抜けてる。そんな悪友だった彼と。
「…ルルーシュは、バカよ」
「会長…」
「世界を変えたかったとしても、あんまりだわ。変えた世界に自分がいないのに、変えてどうなるって言うの…! 変えようと努力したけど、ダメだった、それでもいいじゃない…っ」
ルルーシュがそれでよしとすることなんてないと知りながらもそう考えてしまうのだ。
「そっすね。…ルルーシュは、バカだ」
******
▼カレン
『ゼロ』が姿を現した瞬間にわかった。
あの2人が何をしようとしているか。
ねぇ、わかってるの? 世界中の人に憎まれ、誤解され続けるのよ?
ねぇ、わかってるの? 親友だったその人を、自分の手で殺すのよ?
わかってるわよ。あんた達がそれを承知でやってること。
まったく、自分勝手にも程があるわ。
…ありがとう、ルルーシュ
******
▼ジェレミアとアーニャ
「変だった」
「何がだね?」
「ルルーシュが殺されたとき、ホンキ出してない」
「……」
「ルルーシュは主だったんでしょ? どうして?」
「…これは、私の独り言だ」
「我が主はやさしい方だ。それだけではなく賢かった。主は望みを手に入れる為に行動すると決意し、私はその望みをかなえるために全力を尽くした。それだけだ」
「かなしく、ないの?」
「悲しみは深すぎて図り知ることなど出来ぬ。しかし、主が作った明日を私は生きると、主に誓ったからのだから」
「…なんで、オレンジ?」
「これこそが私と主を結ぶ最後の絆だからだよ」
******
▼スザク
出逢ったときから、この結末は決まっていたのかな?
最後にルルーシュが触れたゼロの仮面には血の跡が残っている。
まるでやさしく労わるように、撫でるように、触れてきた。
(ルルーシュ)
(ルルーシュ、)
血の跡にそっと手を添え、スザクは瞼を閉じた。
******
ルルーシュらしい最後だったと思う。悲しいけど。
すごくスザルルだったとも思う。切ないけど。
もう、言葉にならない。
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本人が決めたこととはいえ悲しすぎる。
なぜ全ての業を背負ってルルーシュだけが死ななければいけないのか…。
彼はただ妹の幸せを願い戦っていただけなのに、どこで歯車が狂ってしまったのか…
その彼の想いを知らず、敵国の皇子のたった一言で彼を売り(裏切り)、組織と地位と女を手にした扇が許せない!!
今度は彼がルルーシュ以上の苦しみを味わうべきだ。
なぜ全ての業を背負ってルルーシュだけが死ななければいけないのか…。
彼はただ妹の幸せを願い戦っていただけなのに、どこで歯車が狂ってしまったのか…
その彼の想いを知らず、敵国の皇子のたった一言で彼を売り(裏切り)、組織と地位と女を手にした扇が許せない!!
今度は彼がルルーシュ以上の苦しみを味わうべきだ。
>本人が決めたこととはいえ悲しすぎる。
そうですね、やはりルルファンにはきついラストだと思います
>なぜ全ての業を背負ってルルーシュだけが~
それもまたルルが選んでしまったから、なんですよね。ゆっくりな抱えるんじゃなくて、劇薬を用いて結果を手に入れることを。
>その彼の想いを知らず、敵国の皇子のたった一言で~
個人的にはそこで騎士団が裏切らなければ結末は違っていたと思うんです。だからこそ、おまえこのやろう!って気持ちはやっぱり出てきてしまいますよね。某動画でもすごいですし(苦笑)
せめて、ルルのその哀しいほどに深い愛情を思い知ればいいと思います。
そうですね、やはりルルファンにはきついラストだと思います
>なぜ全ての業を背負ってルルーシュだけが~
それもまたルルが選んでしまったから、なんですよね。ゆっくりな抱えるんじゃなくて、劇薬を用いて結果を手に入れることを。
>その彼の想いを知らず、敵国の皇子のたった一言で~
個人的にはそこで騎士団が裏切らなければ結末は違っていたと思うんです。だからこそ、おまえこのやろう!って気持ちはやっぱり出てきてしまいますよね。某動画でもすごいですし(苦笑)
せめて、ルルのその哀しいほどに深い愛情を思い知ればいいと思います。